設計実績

耐震診断

耐震診断 耐震診断 設計実績一覧PDF

耐震診断は、既存建築物の耐震性能を評価し、必要な補強計画を立案する業務です。建物の構造や使用材料、経年劣化の状況を詳細に調査し、地震発生時の安全性を解析により評価します。診断結果をもとに、耐震補強の必要性を判断し、最適な補強方法を提案します。最新の基準や技術を活用し、建物の耐震性向上を図ることで、利用者の安心・安全を確保するとともに、建物の長寿命化や資産価値の維持にも貢献します。

タービン建屋(耐震診断・補強設計)

設置場所
茨城県
適用基準
耐震診断基準
建物規模
平面28.0m×81.5m, 高さ22.7m, 地上3階
設置目的
タービン建屋
想定荷重
地震時の外力分布は、建築基準法に基づきAi分布により算出した。
基本構造
鉄骨造 X方向:ラーメン構造 Y方向:ブレース構造
使用ソフト
ユニオンシステム(株)/Super Build SS3

設計上の要点

・構造種別は鉄骨造で、柱はH型鋼、梁はトラスまたはH型鋼にて構成。柱脚は根巻柱脚、基礎はRC杭としている。
・現場調査を行い、既存図と現状の整合確認、部材接合部の詳細、仕口溶接部等の確認を行った。
・梁の継手部、仕口部、ブレース接法部、柱脚等は終局耐力を算定して診断を行っている。
・電算でモデル化できないトラス梁等は、断面を置換して構造計算を行った。
・配置が特殊な鉛直ブレースについては終局耐力及び剛性を置換して検討を行った。
・保有水平耐力算定時の層間変形角は 1/50 とした。
・耐震補強は補強部材の干渉を現地で確認し、施工可否をお考慮して部材の新設、交換、補強や根巻柱脚の補強等を行った。

ローディングアーム架構の耐震評価

設置場所
山口県
適用基準
高圧ガス設備耐震設計基準(KHK)
建物規模
平面27.0m×14.3m, 高さ27.2m, 地上3層、一部7層
設置目的
ローディングアーム架構
想定荷重
レベル2代替評価法より算定
基本構造
上部架構:鉄骨ブレース構造 プラットフォーム:RC構造(梁+スラブ) 基礎:鋼管杭
使用ソフト
MIDAS IT社/MIDAS iGen

設計上の要点

・杭からRC造のプラットホーム、上部鉄骨架台を一体でモデル化
・レベル2地震動に相当する応答スペクトル解析を実施
・既設施設の耐震評価のため、部材NG部には補強設計を行っている
・接合部、ベースプレート、アンカーボルト、プラットホーム、杭についても耐震評価をおこなう
・杭上部は水中部にあるため、突出杭として設計をおこなう

配管橋(耐震診断・補強設計)

設置場所
山口県
適用基準
高圧ガス設備等の耐震設計に関する基準
建物規模
短辺:6m、長辺:(全長)313m、全9基、1基当たり平均34.8m
設置目的
配管橋(プラント構造物)
想定荷重
高圧ガス設備等の耐震設計に関する基準に基づくレベル2地震動
基本構造
短辺方向:ラーメン構造、長辺方向:ブレース構造(トラス構造)
使用ソフト
Midas iGen

設計上の要点

・既設配管橋の耐震診断・補強設計を行う。
・解析はレベル2地震動に対する応答スペクトル解析。
・評価は代替評価法を採用。
・基礎(杭基礎)も含め一体でモデル化し、連成応答を考慮した。
・補強に際しては現地調査を実施の上、施工性を考慮した。