津波防護壁の設計
- 設置場所
- 鹿児島県
- 適用基準
- 建築基準法
- 建物規模
- 平面65.5m×22.3m, 高さ15.0m
- 使用用途
- 津波防護壁
- 想定荷重
- 津波による静水圧 波高:15.0m
地震時スペクトル解析
竜巻による落下物の考慮 - 基本構造
- 鉄骨造 短辺方向:ブレース構造、長辺方向:ラーメン構造
- 使用ソフト
- MIDAS IT社/MIDAS iGen
設計上の要点
・津波による静水圧は、EL+4.5mにおいて想定値(EL+8.0m)の3倍に相当するEL+15.0mを採用し、EL+12.0m以上については、高さ3.0m分の静水圧を加算した。また、押し波と引き波の両ケースを考慮した。
・地震スペクトルについては、固有値解析を300モードまで実施し、各方向について有効質量比が最大となるモードをピックアップし、応答倍率が最大となる固有周期を選定した。(X方向:16次モード、Y方向:1次モード、Z方向:202次モード)
・竜巻による落下物については、架台上部に強靭なネットを設置して衝撃を受けるものとし、各柱が負担する荷重のみ考慮した。
・柱脚に大きなせん断力が作用するため、ベースプレート下にシアキーを配置し水平力を負担させた。